アイキャッチ画像 出典:BANGER!!!
※本サイトは、商品プロモーションが含まれています。
1983年に初めて公開されてから約40年、それでも「戦場のメリークリスマス」はいまだに多くの人に愛され続けています。
その要因にはもちろん映画の完成度が高いこともありますが、今まで無かった映画構成にもあると思います。
タイトルには「戦場」という言葉が入っているものの、作中には戦闘シーンが登場しません。
それでもなお、大島渚監督が「戦場」と込めたのはなぜでしょうか?
本記事では、「戦場のメリークリスマス」のあらすじ、タイトルに込められた意味について迫ります!
\懐かし映画見るなら配信数No.1のU-NEXT/
配信終了前に今スグみる!
タップできる目次
「戦場のメリークリスマス」の登場人物が面白い!
「戦場のメリークリスマス」の登場人物は、非常に面白い顔ぶれとなっています。
主要な登場人物は全員男性、しかも登場人物の中には職業俳優がほとんどおらず、各分野の著名人を集めて映画が制作されています。
主要な登場人物を何人か紹介します!
①ジャック・セリアズ陸軍少佐 役(デヴィット・ボウイ)
当初はセリアズ陸軍少佐役に、ロバート・レッドフォードさんとニコラス・ケイジさんの2人にオファーしますが、断られてしまいます。
そこで白羽の矢が立ったのは、舞台「エレファント・マン」に当時出演していたボウイさん。
彼はこの映画のために、約2年もの予定を確保することを快諾し、出演が決定しました。
※少年期のセリアズ陸軍少佐は、クリス・ブラウンさんが演じています。
②ヨノイ大尉 役(坂本龍一)
ヨノイ大尉役にも5人の俳優にオファーを出しましたが、セリアズ同様いずれも決定しませんでした。
そこで出演が決定したのが、坂本龍一さん。映画初出演ながら抜群の演技を披露しました。
③ハラ・ゲンゴ軍曹 役(ビートたけし)
当時30代だったビートたけしさんが演じたのは、日本軍の軍曹であるハラ。
ヨノイ大尉の部下ですが、作中ではヨノイの報告前に独断で行動するシーンも描かれています。
④ジョン・ロレンス 役(トム・コンティ、吹替:池田勝)
英国軍の中佐であるロレンスを、スコットランド出身のトム・コンティさんが演じています。
英国軍の軍人ですが日本での在住経験があり、通訳を担えるほど流暢な日本語を話します。
無線ラジオを持ち込んだとして一度処刑されかけますが、ハラ軍曹のおかげで免れます。
ハラ軍曹とは友好的な関係が描かれています。
「戦場のメリークリスマス」のあらすじ
①序盤
出典:excite blog
舞台は1942年の日本軍政下ジャワ島。
島内にある日本軍捕虜収容所で、朝鮮人軍属のカネモトがオランダ人捕虜のデ・ヨンに性的虐待を行う事件が発生しました。
この事件でカネモトの処刑が決定し、事件の証人として日本語を理解できるロレンスが召喚されます。
そこでロレンスは、デ・ヨンに事件当時の話を聞くことに。
デ・ヨンとの話の途中、ヨノイ大尉が戻ってきますが、実はハラ軍曹はヨノイ大尉に報告無く、カネモトを処刑しようとしたのです。
その理由は、戦死という扱いにしておけば、家族に恩赦が与えられると考えたから。
ひとまずカネモトの処刑は、保留となりました。
②軍事会議
処刑が保留になり、ヨノイ大尉が参加した軍事会議では、日本軍輸送機を襲撃した捕虜であるセリアズの裁判が行われます。
セリアズは処刑されることになりましたが、処刑執行時の銃から放たられたのは空砲。
この裁判は、スパイを炙り出すためのハッタリだったのです。
③価値観の違い
処刑は一度保留になりましたが、カネモトは切腹という形で自死をします。
同時にデ・ヨンも自分の舌を噛み切り自殺します。
ヨノイ大尉は亡くなった2人に敬意を払い弔おうとしますが、死を讃えるような考え方を、西洋の軍人は到底理解できません。
ここで両者間の衝突が発生するも、結局この死は、公式発表までの48時間は口外禁止となります。
④ロレンスの処刑
デ・ヨンを弔う最中、粗探しのために日本軍が行った所持品検査で、花や饅頭の所持が発覚したセリアズ、無線ラジオ所持の責任をとったロレンスは、独房に収容されてしまいます。
セリアズは独房で、暗殺のためにやってきた日本兵を絨毯で気絶させ、絨毯を持ってロレンスの元へ駆けつけます。
そしてロレンスを担いで脱走を試みるも、ヨノイ大尉に見つかってしまいます。
死を覚悟して剣を向けて対峙したセリアズを、その場にやって来たハラ軍曹は殺そうとしますが、なんとヨノイ大尉は、殺されぬようセリアズの前に立ちはだかります。
先ほども捕虜であるセリアズを厚遇したヨノイ大尉。ここでもセリアズを死から守りました。
一方のロレンスは、やはり無線ラジオ所持の疑いが晴れず処刑される運命でした。
しかしこの処刑は、酔っ払ったハラ軍曹の一言で免れることになりました。
(続く)
出典:PINTSCOPE
タイトルに込められた意味とは
「戦場のメリークリスマス」には、戦闘シーンが無いにも関わらず、タイトルに「戦場」という単語があります。
一体、どのような意図を持ってこのタイトルが設定されたのでしょうか。
様々な推測ができますが私が思うには、「戦場」「メリークリスマス」という対照的な単語設定にヒントがあるようです。
クリスマスなんて考えられないような激しい戦争中に、なぜメリークリスマスなのか。
あらすじでも触れましたが、日本と西洋の間では様々な価値観の違いがあります。
死に対する価値観、捕虜に対する価値観、愛に対する価値観...これらはいずれも、映画内で衝突の原因となった価値観です。
その中で、ハラ軍曹とロレンスはクリスマスについて話し、「ファーザークリスマス、ありがとう。」とロレンスが、自分の釈放を決定したハラ軍曹に感謝する場面があります。
価値観の衝突を「戦場」とするのであれば、極限状態でも分かり合える象徴として「メリークリスマス」を挙げたのではないでしょうか。
だから映画内に、戦闘シーンを描くことを選択しなかったのだと思います。
出典:unplugged
「戦場のメリークリスマス」を観るにはU-NEXTがおすすめ!
U-NEXTは、31日間の無料トライアルを実施中です!
無料トライアル期間中は、30万本以上の映画と190誌以上の雑誌が見放題!
そして最新作のレンタルに使える600円分のポイントもプレゼントします!
無料トライアル後も月額2,189円(税込)で、映画とドラマ、雑誌を心ゆくまで楽しめます!
この機会に、U-NEXTに登録しませんか?