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ストロベリームーンとは?

「ストロベリームーン」って、なに?

毎年6月になるとSNSやニュースで話題になる「ストロベリームーン」。
名前から「月がイチゴのように赤く見えるの?」「恋愛に関係があるの?」と想像する方も多いかもしれません。

しかし実際は、この名前、“月の色”とはあまり関係がないのです。

アメリカ先住民が名付けた、季節の満月の呼び名

「ストロベリームーン(Strawberry Moon)」という呼び方は、アメリカ先住民(特にアルゴンキン族)によって名付けられたとされています。
彼らは農耕や狩猟生活の中で、月の満ち欠けを基準に1ヶ月を把握していたため、各月の満月に季節にちなんだ名前をつけていました。

6月の満月は、ちょうど野生のイチゴの収穫時期と重なっていたため、「ストロベリームーン」と呼ばれるようになったのです。

つまり、“ストロベリー”=季節の象徴であり、月自体が赤やピンクに光るというわけではないんですね。

月が赤く見えることもある?

とはいえ、まったくの誤解というわけでもありません。
気象条件や月の位置によっては、月が赤っぽく見えることがあります。

特に:

  • 月が地平線近くにあるとき(=空気の層を多く通るため、赤みを帯びやすい)
  • 黄砂や大気中のチリが多い日(=光の散乱により赤くなる)
  • 湿度が高い・曇り空のとき

といった条件が重なると、赤みがかった「ストロベリームーンっぽい」月を見ることもできます。
しかしこれは偶然によるもので、毎年必ずピンク色になるわけではありません。

日本での呼び方と文化的背景

日本では、ストロベリームーンという名称は元々ありませんでしたが、近年はロマンチックな語感や「恋が叶う」というイメージから広く認知されるようになりました。

アメリカ先住民が名付けた「季節の満月の名前」は、他にもあります:

呼び名意味
1月ウルフムーン狼の遠吠えが聞こえる時期
4月ピンクムーンピンク色の花が咲く時期
10月ハンタームーン狩猟に適した満月

こうした名前が、現代でも自然とのつながりを意識するヒントとして受け入れられています。

「名前を知るだけで、月を見る目が変わる」

ストロベリームーンは、実際に赤く輝く月を指す言葉ではありません。
けれども、その名前に込められた「季節感」や「物語性」は、日々の忙しさを忘れさせてくれるちょっとしたロマンがあります。

何も知らずに見る満月と、「ストロベリームーンだ」と意識して見る満月では、感じ方がまったく違うもの。
知識があると、夜空はもっと美しくなる。
ストロベリームーンは、そんな月の楽しみ方を教えてくれる存在です。

いつ見える?2025年のストロベリームーン情報

2025年のストロベリームーンはいつ?

2025年におけるストロベリームーン(6月の満月)は、6月12日(木)です。
この日、月は夜空で最も丸く輝く「満月」となります。

満月の瞬間:2025年6月12日(木)22時19分(日本時間)

 

この前後1日程度は「ほぼ満月」に見えるため、6月11日〜13日頃を観測期間と考えるとよいでしょう。

見える時間帯と方角は?

満月は日没直後から夜空に昇り、夜明けまでほぼ一晩中見ることができます。
ただし、最も美しく見えるのは次の時間帯です:

◎ 観測おすすめ時間帯:

  • 19時30分〜21時30分頃(日没直後〜空が完全に暗くなる頃)

この時間帯は、まだ月が地平線に近い位置にあるため、やや赤っぽく見えることも
「ストロベリームーンっぽい色」が期待できるのもこの時間帯です。

◎ 方角:

  • 東の空から昇り、南の空を通って西へ沈んでいくのが満月の基本的な動きです。

つまり、早い時間は東の空を見るのがベストです!

天候が命。天気予報チェックを忘れずに

ストロベリームーンを綺麗に見るには、雲のない晴れた夜空が必要です。
特に6月は梅雨時期のため、天候には注意が必要。

おすすめのチェック方法:

  • 【アプリ】「月の満ち欠けカレンダー」「Moon Calendar」「そら案内」など
  • 【サイト】気象庁の週間天気、ウェザーニュース、tenki.jp

 雲が多い場合でも、夜遅くに雲が切れることがあるので諦めずに夜空をチェックしよう!

都市部でも見える?観測に適した場所は?

満月は明るく大きいため、都会でも十分に観測可能です。
ただし、ビルや電線の影響で視界が狭くなることがあるため、なるべく空が開けた場所を選ぶのがコツです。

おすすめ観測スポットの例:

  • 川沿いや海辺(東京なら多摩川河川敷やお台場海浜公園など)
  • 高層ビルの展望デッキ(東京タワー、梅田スカイビルなど)
  • 広い公園(代々木公園、鶴見緑地など)
  • 自宅のベランダや屋上でもOK!(東の空が見える方向を確認)

月の出時刻をチェックすることがカギ!

月は毎日少しずつ出る時間が遅れていきます。
ストロベリームーン当日の月の出時刻を事前に確認しておくことで、「まだ月が出てない?」と焦ることなく楽しめます。

例:2025年6月12日・東京の月の出 → 18時58分ごろ

地域によって多少前後しますが、日没後すぐの時間に「東の空」を見上げるのがベストタイミング★

2025年のストロベリームーン観測のポイント

項目内容
観測日2025年6月12日(木)
満月の瞬間22:19(日本時間)
観測におすすめの時間帯19:30〜21:30頃
見る方角東の空(夜遅くは南〜西)
ベスト観測場所空が広く見える場所(公園・川沿い・屋上など)
天候チェック雲の少ない晴れの日を狙う

 

ストロベリームーンが「恋に効く」と言われる理由

「ストロベリームーン=恋が叶う」って本当?

SNSで「ストロベリームーンを好きな人と一緒に見ると恋が叶う」といった話を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
この言い伝えは明確な起源があるわけではありませんが、近年とくに若い世代や恋愛に敏感な人たちの間で広まっている“月の都市伝説”のようなものです。

とはいえ、まったく根拠がないわけでもありません。
いくつかの理由が、このロマンチックなイメージを支えているのです。

① 満月は“感情”を高めるとされる存在

古来より月は、人の感情やエネルギーに大きな影響を与える存在として捉えられてきました。

特に満月は、「気持ちが高ぶる」「無意識が表に出やすい」など、スピリチュアルな意味合いでも“感情のピーク”とされています。

満月の日には次のようなことが起きやすいと言われています:

  • 感情が溢れやすい
  • 本音が出やすい
  • 決断力が増す
  • 人との結びつきが強まる

つまり、ストロベリームーンの夜は「好き」と伝えたくなる気持ちや、関係を進展させるきっかけが生まれやすいともいえるのです。

② 「ストロベリー=愛・甘さ・恋」のイメージ

ストロベリー(イチゴ)は、果物の中でも特に“恋愛”の象徴として人気のあるモチーフです。

  • 赤くてハート型に近い
  • 甘くて幸福感がある
  • バレンタインやスイーツでも定番の存在

こうした要素が合わさり、「ストロベリームーン=恋が叶う月」として、自然と“恋愛運が高まりそうなイメージ”を持たれるようになったのです。

特にSNSでは、この“イチゴ×満月”という可愛らしいキーワードが、恋愛願望の強い世代に強く刺さったのも一因です。

③ ロマンチックな時間を共有すること自体が効果的

心理学的にも、「一緒に感動する体験をすること」は、人間関係の距離を縮める効果があるとされています。
たとえば:

  • 映画や夜景を一緒に見る
  • 美しい自然を共有する
  • 落ち着いた時間を共有する

ストロベリームーンの夜は、まさにそのような“共有体験”にぴったりなシチュエーション。
恋人同士や気になる相手と、空を見上げて月を眺めるという行為は、無言でも心を通わせるきっかけになります

その結果、「あの夜から急に距離が縮まった」という声が多いのも納得ですね。

④ 願い事をする満月としての意味合い

満月は「達成」や「完了」を象徴する天体。
新月が「願いをスタートさせる日」なら、満月は「願いを叶える日・手放す日」とされています。

そのため、ストロベリームーンの夜に:

  • 恋愛成就を願う
  • 過去の失恋や執着を手放す
  • 恋人との関係を一歩進めたいと願う

といった行動を取る人が多く、「恋に効く月」としての印象が強まっているのです。

実際の声:「恋人と距離が縮まった」「告白した」

SNSでは、実際にストロベリームーンにまつわる恋愛エピソードが多数投稿されています。

こうしたリアルな声が、さらに「ストロベリームーン=恋に効く」という認識を強めているのです。

「恋に効く月」は、心を開ける月

ストロベリームーンには科学的な「恋の魔法」はありません。
けれども、それを意識することで、普段は照れて言えない気持ちを伝えたり、自然に距離を縮めたりする“きっかけ”になるのは間違いありません。

恋が叶うかどうかは、自分の行動次第。
でも、「この月に背中を押してもらえるなら、ちょっと頑張ってみようかな」と思えるだけで、月を見る意味は十分にあるのではないでしょうか。

写真映えのコツと観測の楽しみ方

「せっかくのストロベリームーン、きれいに残したい!」

ストロベリームーンは一年に一度の特別な満月。
「SNSにアップしたい」「思い出として残したい」と思う方も多いはずです。

しかし、「実際に撮ってみたら、ただの白い点だった…」というのも“満月あるある”。
ここでは、スマホでも美しくストロベリームーンを撮るコツや、観測をもっと楽しむための工夫をご紹介します。

① 月を美しく撮る基本テクニック(スマホ編)

最近のスマホは性能が高く、工夫次第で十分きれいに月を撮影できます。
以下の設定と撮影テクニックを意識してみましょう。

撮影のコツ:

  • ピントは月に合わせてタップ
    → ピントが自動で合い、月がぼやけにくくなります。
  • 露出(明るさ)を下げる
    → 明るすぎると白飛びしてしまうため、暗めに調整。
  • ズームしすぎない
    → デジタルズームだと画質が荒くなるので、2〜3倍程度まで。
  • 三脚 or 固定する台を使う
    → 少しの手ブレでもボケやすいので、スマホスタンドがおすすめ。

おすすめアプリ:

  • ProCamera(iOS):露出やシャッタースピードを手動調整可能
  • NightCap(iOS):星空や月の撮影に特化したナイトモード
  • Camera FV-5(Android):一眼レフ風の細かい設定が可能

② 月だけでなく“シルエット”や“前景”を入れると映える!

満月単体だけでなく、手前に木の枝、街の灯り、人影などを入れると雰囲気がグッと出ます。

たとえば:

  • 橋の上から見える月
  • 遠くの山の稜線と一緒に写す
  • 恋人の後ろ姿と月を重ねる

「どこで、誰と、どんなシチュエーションで見たか」が写ると、ただの月が“物語のある月”に変わります。

③ 観測の準備をして、最高の月見体験を

月を見るだけなら簡単ですが、少し準備するだけで、楽しさが何倍にもなります。

準備しておきたいもの:

  • 月の出時刻・方角を事前に調べる
    → アプリ「Moon Calendar」「Sky Guide」などで簡単にチェック
  • 敷物や折りたたみチェア
    → 公園や河原で快適に月見を楽しめる
  • 双眼鏡や望遠鏡
    → 月のクレーターまで見えて、テンションが上がる!
  • 虫よけ・軽い上着
    → 6月の夜は湿度も高く、蚊が出やすいため

④ おすすめのシチュエーション

「どうせならロマンチックに見たい!」という方のために、おすすめの“月見シチュエーション”もご紹介します。

シチュエーションポイント
恋人と河川敷で夜ピクニック食べ物+月で心もお腹も満たされる
屋上や高台から都会の夜景と共に光と月のコントラストが美しい
静かな公園で並んで座る落ち着いた時間が自然と距離を縮める
一人で自宅ベランダ+ハーブティー内省・願い事に最適な“自分時間”

⑤ SNS投稿で「映える」一言メッセージ例

せっかく写真をアップするなら、ちょっと気の利いたメッセージを添えるとさらに素敵です。

 投稿文例:

  • 「ストロベリームーンに願いを込めて」
  • 「この月を、誰かと見たかった」
  • 「淡いピンクの月。恋が叶いそうな夜」
  • 「月に背中を押された夜でした」
  • 「6月の奇跡、ストロベリームーン」

まとめ:記録より記憶に残る“満月の時間”を

ストロベリームーンは、確かに写真映えもしますが、最も大切なのは「誰とどんな時間を過ごしたか」ということ。

  • 一緒に笑った時間
  • 月を見ながら交わしたさりげない会話
  • 静かに願いごとをした一人の夜

そんな“心に残る瞬間”を引き出してくれるのが、ストロベリームーンの本当の力かもしれません。

過去のストロベリームーンにまつわる話題・トレンド

ストロベリームーンは、毎年話題になる「SNS映えイベント」

ここ数年、6月のストロベリームーンはTwitter(現X)、Instagram、TikTokなどSNSで毎年バズる人気イベントになっています。
写真だけでなく、その時に起きた出来事、恋愛エピソード、スピリチュアルな言い伝えなどがシェアされ、ひとつの“文化”として定着しつつあります。

ここでは、過去のストロベリームーンにまつわる話題や現象、メディアでの取り上げ事例をご紹介します。

① 実際に「赤っぽく見えた」年がある

ストロベリームーンという名前は本来、「6月の満月」という意味ですが、一部の年では実際に赤みがかった満月が見られたことがあります。

たとえば:

  • 2017年:関東で夕方の月がオレンジ〜赤みが強く、まさに“ストロベリームーン”の名前にぴったりだったと話題に
  • 2020年:九州地方を中心に、黄砂や湿気の影響で、ピンクがかった月が観測されたという報告が相次ぐ

こうした現象がSNS上で写真とともにシェアされ、「本当にピンクに見えた!」「写真加工じゃないの?」といった反応が飛び交いました。

② SNSでバズった写真・投稿

Instagramの「#ストロベリームーン」は累計数十万件超え!

  • 赤みを帯びた月を背景にカップルの後ろ姿を撮影した写真
  • 水面に映る月と一緒に写る幻想的な風景
  • 空に浮かぶストロベリームーンに願いごとを重ねる文字入り画像

特に10〜30代女性を中心に、「恋愛」「ロマンチック」「願いが叶いそう」という文脈での投稿が多く見られます。

TikTokでは“恋が叶う月”として動画化

  • 告白のタイミングをストロベリームーンの夜に合わせたカップル動画
  • ナレーション付きで「この月を見た夜、彼と付き合いました」といったストーリー投稿
  • ストロベリームーンに合わせた音楽とスライドショー演出

これらが拡散され、「この月の日に告白するのが定番」的な風潮も生まれつつあります。

③ 有名人やメディアでも取り上げられた事例

メディア

  • 天気予報番組やニュース:季節の風物詩として取り上げられ、「ストロベリームーンは今夜です」「月の出は19:15頃」などと案内
  • 女性誌(non-no、ViViなど):恋愛運アップ特集の中で、「この日に願い事をすると良い」と紹介されることも

有名人・芸能人

  • 女優・モデルのSNS投稿:「月がすごく綺麗。今日がストロベリームーンって知ってる?」といった内容がファンの間で話題に
  • アーティスト:ストロベリームーンをテーマにした歌詞やイラスト、MVを制作した例も

④ ストロベリームーン=「願いが叶う月」の文化的浸透

過去数年を通じて、ストロベリームーンには以下のような文化的イメージが根付いてきています

  • 恋愛が成就する日
  • 願いごとをすると叶いやすい日
  • 自分と向き合い、過去を手放すタイミング
  • 心を整える“月の浄化日”

これは単なるオカルトやスピリチュアルだけでなく、「年に一度、空を見上げて立ち止まる日」という、現代人にとっての癒し・再確認の時間として受け入れられているのです。

⑤ SNS投稿から広がる「自分なりの月の物語」

過去の投稿を見ていると、みんなが同じ月を見ているはずなのに、その受け取り方や想いは千差万別。

  • 誰かとの別れの夜
  • 告白の決意をした夜
  • 遠距離恋愛の人と同じ空を見上げた夜
  • 一人で自分の気持ちを整理した夜

ストロベリームーンは、「空を見上げる理由」を与えてくれる月。
人それぞれの物語が生まれる夜として、多くの人に愛されているのです。

まとめ:ストロベリームーンは“感情の風景”を映す月

年に一度のストロベリームーンは、見た目の美しさだけでなく、人々の気持ちや思い出を乗せて“文化”として育ってきた特別な満月です。

  • 赤く見えた年もあれば、白く静かに輝いた年もある
  • SNSには、その夜の数えきれない物語が詰まっている
  • 恋や願い、別れ、再出発——それぞれの心に残る月の夜

それは単なる天体現象ではなく、「人の想いが映し出された月の名前」なのかもしれません。

おわりに:ストロベリームーンは、心に響く“月の贈り物”

年に一度、6月に訪れる特別な満月——ストロベリームーン

名前の由来は、アメリカ先住民が季節の目印として名付けた「いちごの収穫時期の満月」。
その素朴な呼び名が、今では世界中でロマンチックな意味を持つようになりました。

「恋が叶う月」としての優しさ

科学的な根拠はなくとも、人の心を動かす力があるもの。
ストロベリームーンには、なぜか恋愛・願い・再出発といったテーマが似合います。

  • 好きな人と見ることで距離が縮まる
  • 大切な人を想いながら空を見上げる
  • 自分と静かに向き合う“感情の節目”になる

そんな風に、月がきっかけで感情が整理されたり、前向きな一歩を踏み出せたりする——それこそが、ストロベリームーンの“本当の力”ではないでしょうか。

SNS映えだけじゃない、心に残る「月見時間」

スマホの画面越しに映す月もいいけれど、
本当に大切なのは、その瞬間に感じた温度や空気、会話や沈黙

  • 家族と見上げた静かな夜
  • 恋人と交わした何気ない一言
  • 一人で願った、未来への決意

それぞれのストロベリームーンには、その人だけの“物語”があるのです。

次のストロベリームーンは、どんな夜になる?

2025年のストロベリームーンは、6月12日(木)夜

ぜひ、東の空に昇る満月を、ゆっくりと見上げてみてください。
写真に残すのも素敵ですが、それ以上に——あなたの心に何が残るかを、大切にしてほしいと思います。

その一夜が、あなたにとって、かけがえのない月の思い出になりますように。

まとめポイント:

項目内容
見頃2025年6月12日(木)夜19:30〜21:30頃
見える方角東の空から昇る
名前の由来イチゴの収穫時期にちなんだ6月の満月
恋に効く?恋愛・願い・感情の整理に向いているとされる
楽しみ方観測、写真撮影、願い事、静かな時間の共有など